暮らし
この夏は、とうとう「ひぐらし」を聞かずに過ぎそうです
2016.09.09 Fri
八月も終わり九月に入って、将に残暑になっていますのに、今年はある変化を感じています。例年なら、とっくに聞こえてくる「蜩(ひぐらし)」の鳴き声が響いて来ないからです。あの「カナカナカナ」と言う悲しげな声が今頃なら、この取手の地でも聞こえて来るはずなのに、重陽の節句の日を迎えても届いて参りません。或る寂しさを感じますね。そこで一句・・・。
*「ひぐらしや 矢張り待たれる その響き」
お粗末。
と言うことで、「それにしてもどうしたのだろう」と思いますが、にぎやかなクマゼミ、ニイニイゼミ、騒々しいミンミンゼミ、地味なアブラゼミも鳴いて、8月5日頃からはツクツクボーシも加わっているのに、ひとり、ひぐらしが鳴かないというのは、ある種の気候変動を感じざるを得ない印象を受けます。
聞けば、ひぐらしは蝉の仲間では北方系と言います。現に、水戸の知人によれば、今年も鳴いている由、とすると、じりじりと進む温暖化の影響か、ひぐらしは取手などの東京の通勤圏、南関東より、北へ棲息移動し始めたのでしょうか。
暫く様子を見たいと思いますが、これも温暖化など気象変動の影響の現れのひとつとすれば、小さい変化ながらも大きいものを感じますね。
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