岡野博先生による出張授業
足立区立花畑第一小学校
~ 岡野博先生による出張授業 ~
10月25日に、足立区立花畑第一小学校にて岡野博先生とパステル画を描く出張授業をしてまいりました。このきっかけは、銀座ギャラリーズの仲間と作った、「画廊を鑑賞の場に」という図工の教科書の副読本を作成したのがきっかけです。今の花畑第一小学校の図工の先生は小池先生といって、以前には日本橋の有馬小学校で図工教師をしており、当時は有馬小学校の生徒たちを銀座の画廊に連れて来てくれて、画廊巡りをしてくれた先生です。若くて非常にやる気のある先生で、学習指導案も素晴らしいものでした。
岡野先生はパステル画も大好きな作家ですので、子ども達は油絵よりもパステルの方が扱いやすいこともあり、岡野先生とパステル画を描くことにいたしました。また、事前に岡野先生の仕事を知るために、銀座柳画廊から岡野博先生の画集を何部か送付させていただきました。子ども達は事前に岡野先生と岡野先生の絵に親しみを持ってくれておりました。
当日、岡野先生と学校に伺うと玄関で子ども達が待っててくれていて、「岡野先生ですか?」と声をかけられました。「はい、岡野です。」と先生が返事をすると。「わ~岡野先生だ!! 今日は宜しくお願いいたします。」と興奮して挨拶をしてくれました。岡野先生も思わぬ大歓迎に嬉しかった様子で、「宜しくお願いします。」と深々と子ども達と挨拶をされておりました。授業では、学校の校庭全部を使って小学校3年生と一緒にパステル画を描きました。まずは、岡野先生からお話で、何故、自分が絵描きになろうと思ったのか、そして小学校3年生のころからずっと絵を描いていたいと思い続けて現在にいたっていることなどをお話しました。それから、何気ない風景に感動したことを絵にしているとお話をされて、子ども達と一緒に校庭を歩いて「ほら、こんなところも面白いでしょう。普段気が付いていないかもしれない場所も、よく観察すると、色々な色があって、面白いな、、、って感動したことを絵にするんだよ。」とおっしゃっておりました。子ども達と池をのぞいたり、花壇を見たり、遊具や、校庭の芝の様子などを見て歩きました。その後、実際に子ども達の目の前でパステル画を描き始めると、子ども達は真剣そのものの眼差しで岡野先生の絵を描くところを見ておりました。
絵を描くということは、改めて、「物を見る目を作ること」であり、「見て感動する」ことが何より大切なのだということを私も教えていただきました。岡野先生ご自身も、ものを良く見て感動することを大切にされている姿を拝見し、何事も基本の大切さを教えて頂きました
文責 野呂洋子
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