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備忘録(17)内閣改造

2023.09.14 Thu

第2次岸田再改造内閣が13日、発足しました。私の印象は「やる気のない内閣」というものです。閣僚に5人の女性を起用したことで見栄えは良くなったかもしれませんが、11人が初入閣というのは、政権末期に政策の実行よりも大臣待ちの人に機会を与えるときに見られる手法です。留任が首相を除いて5人いますが、「余人をもって代えがたし」という人は何人いるのでしょうか。

 

仕事ができるという意味で、残すべきだったのは外相だった林芳正氏だと思いますが、ウクライナ訪問を最後に、あっさりとはずされました。岸田首相のうたい文句は4年8か月の外相経験をもとにした「外交の岸田」ですが、林氏の外交舞台での存在感をみれば、林氏が短期間に国際舞台での「日本の顔」になったのは明らかです。自分の存在をおびやかすということで、林氏を外したのではと勘ぐってしまいます。この人事は、日本の「国益」を考えたときに、疑問符がつきます。

 

国会が開かれれば、新人の大臣が野党からのクイズもどきの質問などで、立ち往生する場面が出てきそうですし、デジタル担当の河野太郎氏を残したことで、マイナカードをめぐる野党の追及も激しさを増しそうです。この内閣で、「解散」以外の仕事が本当にできるのか、考えてしまいました。


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